インターネット広告代理店に就職・転職して得られるスキルや能力について解説してみた

僕は新卒でインターネット広告代理店に入りましたが、インターンでWEBマーケ周りにかかわってなかったら正直言ってあんまりどんな仕事なのか分かんなかったと思いますし、社会人経験ある人でもIT関連出なかったらどんな仕事なのか聞かれることが多いです。

仮になんとなく分かっていたとしても何をしているのか、どんなスキルや能力が身につきそうかもイメージが湧かないと思います。

それだとインターネット広告代理店に入りたいってならないですよね。

今回はインターネット広告代理店で身につきそうな能力やスキルやその後のキャリアアップについての内容を中心に書いてみました。

ネット広告代理店ってそもそもどんな仕事をしてるの?

まずは簡単にネット広告代理店ってどんな仕事をしていてどんな業界で今後どんなことが起きそうでっていうのをざっくり書いていきたいと思います。

ネット広告代理店の仕事って初めての人からするとわかりづらいんですが、代理業なのでネット広告が配信できる枠を代理販売している会社だと思ってもらえれば少しはイメージできるのかなと思います。

不動産仲介とかも代理業で空いてる部屋を持っている人と部屋を探している人を集めてくる感じです。

仲介する人が不動産を持ってるわけではないですので、ただただ紹介してマッチングしてお金を得る仕組みです。

ネット広告でいうとどうでしょうか。

ネット上のあらゆるところに広告枠が存在しています。

FacebookやTwitterのタイムラインを見ていれば広告が流れてくると思うのですがそれも広告枠ですし、Googleで検索したときに最初の方に広告出てると思うんですがそれも広告枠です。

ブログを見ていると右に四角の広告あったりすると思いますがそれも広告枠です。

代理店はいろんな広告枠を提供しているこの枠を顧客に合わせた形でカスタマイズして提案・運用しています。

ネット広告代理店はより多くの代理販売できる媒体社と関係値を築いておくことで

『クライアントニーズに合わせた媒体提案』

ができるようになるためたくさんの媒体社との関係構築をしています。

そのため、クライアントが持っているサービスや商品の特性やKPIを把握して

『どの枠(誰)に何を見せたらクライアントのKPIを達成できるか』

を考えてそれにあった広告枠を提案している感じです。

余計わかりづらくなってしまったでしょうか?汗

ネット広告代理店に仕事を頼む価値ってどこにあるの?

ネット広告代理店に頼まなくても直接媒体社とやりとりした方がよくない?

という声もちらほら聞こえます。

実際にインハウス化と呼ばれるサービス・商品を持つ企業内でマーケティングチームを作っていく動きの中で自社で広告運用を実現しようという流れができてきています。

現状だとネット広告代理店の価値は

・類似カテゴリサービスのプロモーション経験があり、初めから無駄のない配信設計ができる
・複数の広告メニューを数人で知識を得て運用していくのが難しいため代理店に頼んだ方が楽
・自社だけでは思いつかなかった発想やアイディアの提供

みたいになっていますが、今後は今までよりもマーケティング全体の設計まで踏み込んでいかないと代理店は価値を発揮できなくなっていくといくつかのメディアが話しています。

近年のネット広告代理店を取り巻く状況は?

インターネット広告の市場は今後も伸びていく想定です。

興味がある方は電通報の下記記事を読んでみてください。

電通報『2017年 日本の広告費』

そのため、ネット広告に詳しく予算の大きい広告を動かしてきたプレイヤーの価値はそれなりにあると思います。

しかし、先ほども少し話したようにインハウス化などの影響を受けているため、

ネット広告市場の成長=ネット広告代理店の成長

とはならないことに注意が必要です。

ネット広告代理店はインハウス化の流れを止めて今まで以上に価値を出していくためにはマーケティング全体の設計から入り込んでいく必要があるという流れになってきています。

下記記事ではパーチェスファネルの購買行動に合わせユーザーの容態変化に合わせたマーケティング設計ができるようになっていく必要があると述べています。

インターネット広告代理店の今後の将来性についてですが、勿論成長が期待できます。いまやCMを超える勢いでネット広告市場は拡大を続けています。その為、インターネット広告代理店で働く人材の需要は今後も高まっていくでしょう。

加えてネット広告代理店各社は、テクノロジーの発達に伴い、データを活用したソリューションなど、サービス提供の幅を拡げています。これにより収益率の向上も見込めることでしょう。

しかし、懸念もいくつか挙げられます。

・事業会社が広告代理店を活用しなくなっていく
・フルファネルでマーケティング設計できない代理店は淘汰されていく
引用:dedireka!『インターネット広告代理店の年収相場、ビジネスモデル、今後の将来性についてまとめました』

また、直近大手広告代理店とネット広告代理店の資本提携・業務提携が起きている流れからしても各ネット広告代理店がこの流れをとっていくことは間違えないかなと思います。

電通は10月30日、セプテーニ・ホールディングスと資本業務提携契約を締結したと発表した。また、セプテーニ・ホールディングスの普通株式を金融商品取引法に定める公開買付けにより取得すると決定した。
 同社によると、デジタル広告領域において提携関係を構築することが、将来的な事業機会の獲得につながると考えたことから、2017年12月上旬に対話を開始。2018年4月下旬には、事業連携を加速させるためには資本面でも関係を結ぶことが必要との考えから合意したという。2018年5月下旬には、同取引の実施を含む資本業務提携を提案している。
引用:CENTJAPAN『電通、セプテーニ・ホールディングスと資本業務提携』

どんな職種があるの?

ネット広告代理店にはどんな仕事があるのかわかりづりのかなと思いますが、大きく分けると

・営業
・運用
・デザイナー

の3つです。

他にもアナリスト的な職種が居たり、営業と運用を一人で担当しているところがあったり、コンサル的な立ち位置にいる人がいたりします。

コンサルとかはただプランニングしたりとかそのサービスや商品のマーケットリサーチがしっかりできていて最初のKPI設定とかあんまりうまくいってない取引先のところに入ってたりとかしていてすぐにこのポジションに入れる人はなかなかいないので割愛します。

アナリストも会社によりますが、データ集計する人がいたりツールで集計して運用が分析している場合とかもあったりして会社によって様々ですのでいったん割愛します。

この記事はあくまでもネット広告代理店に入って得られる知識やスキル、能力にフォーカスしたいのでそれぞれの職種をさらっとなぞって得られるスキルや能力について書いていきたいと思います。

営業

対クライアントとコミュニケーションをとる人です。

と言ったらそのままなんですが、クライアントにどんな広告メニューをどんな理由でやるか提案したり、実施した広告の効果がどうでその結果からどうしていこうと考えているのか報告したりします。

もちろんクライアントのニーズ、潜在的なニーズや今後の展望はどうなっているのかをしっかりヒアリングして長期的なプランを練られる情報を引っ張ってこれる人は優秀だなと思います。

ただただ数値的にKPIを立ててやっていると運用が行き当たりばったりな感じになっちゃって後手に回りがちです。

運用担当

実際にインターネット広告配信の管理画面を触っている人です。

GoogleAdsとかTwitterとかFacebookなどの広告配信のための設定をしたりそもそも設定する内容を考えたりしています。

各広告メニューでいろんなターゲットにリーチできたり見せ方を変えたりできるのでそれを考えて実際に配信してその結果どうだったのかを分析して次の配信の施策を考えたりします。

実務ベースで上げると

入札調整・クリエイティブ精査・配信面精査・クリエイティブ考案・クリエイティブ分析・レポート作成・考察作成

などなど結構やることあります。

営業側がとってきた情報をもとにこの広告メニューではこうしたらKPI達成できそうだなっていうのを広告メニュー毎に最適化していくイメージです。

しかし、ゆくゆく自動化されていく業務も多いのでより考えるところに比重を置く方が市場価値を高めていくことになると思います。

デザイナー

デザイナーと一言で言ってしまいますが、けっこういろんなものを作るスキルが求められます。

・LP作成(可能であればWEBサイト全体の設計ができる)
・バナー作成
・動画作成

などがそうです。

動画作成まで入れちゃうとかわいそうな気もしますが、僕の会社だとデザイナーでありながら動画作れる人けっこういますし、ほかの代理店でもそういうマルチな人いたりします。

今は動画の需要がかなりあるのでこれも作れたほうがよっさそうですね。

ネット広告代理店で得られる能力やスキル

初めに補足しておくとこれらのスキルや能力が必ず身に付くとは限りません。

その業務への向き合い方や姿勢って言ってしまうと根性論かよって言われちゃうかもしれませんが、どこまでそこに資源を投下してリターンを得るかみたいなところが重要になってきます。

それを前提としたうえでネット広告代理店でどんな能力が身につくのかを挙げてみました。

他にも必要なスキルとか身に着けるべきスキルとか不随して持っておくとよいスキルがありますが、今回の内容は

『ネット広告代理店に入ってしっかり仕事していれば程度の差あれど身につく能力・スキル』

を前提にしているつもりのため他のものは割愛させてもらいます。

また、今回はデザイナーさんの話はほぼなくて営業や運用業務をしている人たちが身に付きそうな能力やスキルを挙げてます。

1.コミュニケーション・ディレクション能力

ネット広告代理店はクライアントジャンルの幅広さや媒体社(Google/Twitter/Facebookなど)、社内でも営業と運用、デザイナー、コンサル、会社によっては社内ツールとかの開発側など関わる人が多岐に渡ります。

そのため、それぞれにあったコミュニケーションが必要になります。

また、ネット広告の前提知識もばらばらなのでそれを考慮して話をしないといけませんし、様々な部署を横断してのコミュニケーションが発生しそれぞれの納期などをコントロールしていくことも必要になったりするので1クライアント毎でもしっかりと社内・外のディレクションをして行かないとクライアント満足度を高めることができません。

これが日常的に続くのでコミュニケーションやディレクションについての内省、時には上司や別部署からフィードバックをもらってより良い方向性を見つけていけば質の高いコミュニケーションやディレクション、さらに言えばいつのまにかプロジェクトマネジメント的な事もできるようになってる可能性があります。

2.リサーチ力・仮説検証能力・分析能力

クライアントが持っているサービスの商品やサービスの市場での見られ方やどんなポジショニングをとっていてどんなことを訴求していけばより強みを強調できるのか、ユーザーが購入する前・後でのミスマッチを起こさないようにするにはなどをリサーチするスキルが必要になります。

ネットでもある程度拾うことができますが足りなければリサーチ会社を使ったりとかすることもありますし、でん〇うさんとかはく〇うどうさんなんかはリサーチ会社と常に協力してリサーチを重ねていると思います。
まあ彼らはブランディング重視の傾向がある(っていいながらパフォーマンス領域にがんがん食い込んできてますが)ので、市場調査とかも重要です。

ネット広告代理店だと社内とかで同じような世代にアンケート取ったりします。
割とすぐに反応得られますしいろんな視点から意見くれて気づけなかったことやなかった視点を得ることができます。

このリサーチから得られたものや仮説をもとに広告配信をしていき、いわゆるABテストなんかもしていきますが、その仮説検証がより次につながるような結果がでるような方法で試していかないと仮説検証とは言えません。

曖昧な仮説とその仮説を立証するための方法がしっかり確立できていないとABテストしてもただしただけで終わってしまいます。

また、その結果を得てどう分析し次へ行動を起こすのかも重要です。

ネット広告代理店に入れば日々このリサーチ・仮説検証・分析をしていくことになるので、様々な情報や知識を取り入れながら仮説検証を繰り返していけば必然的に身についていくんじゃないかなと思います。

3.ビジネスモデルを俯瞰的に見る力

ネット広告代理店に入ると会社がどういう部署の分かれ方をしているかにもよりますが様々な商材を扱うことになると思います。
仮にカテゴリ分け(アプリのジャンルとか)されていたとしても同様の市場にある商材でも攻め方や特徴が全然違います。

例えばEC関連のアプリでも全然違います。
どんなコンセプトでどんな商品を掲載しているのかや値段設定やセールのタイミングやリアルイベントの開催とかもそうです。

最近だとマンガアプリとかだったらマネタイズの方法とかも全然違いますし、ライブ動画なんかもありますがそれぞれで特徴が分かります。

様々なビジネスモデルに触れる機会を得ることでそのビジネスモデルの良さや違いを発見できるようになるはずです。

4.インターネット広告関連の知識や関連ツールの理解

これは当たり前だろっていう感じだと思うんですが、TwitterやFacebook、Googleを使ってどんなことができるのかが理解できるようになりますし、それぞれの広告で様々な配信をしていくことでこの広告はこういう商材と相性が良いなとかこうしたらうまく行くな見たいな経験則のナレッジが貯まっていきます。

また、WEB系サービスに携わるのであればGoogleAnalyticsやAdEbisといった計測ツールやPtengineといったヒートマップ解析ツールに詳しくなっていくはずですし、アプリはアプリで計測用のツールがあるのでそれにも詳しくなります。

サービス分析関連のツールはたくさんありますが概要をつかんでいけば似たような機能も多いので一つを極めればけっこう他の物を見ても理解できるようになっていくんじゃないかなと思います。

5.プレゼンやエクセル資料作成スキル

クライアントへの提案資料や分析用エクセルの作成などが業務中に発生するはずです。

大きな代理店になるとすでにテンプレ化されてる可能性がありますが、そのテンプレからでも学べることはありますし、独自の視点を入れてカスタマイズしていくことも可能です。

日常的にエクセルやパワーポイントにかかわることになり、それぞれ見やすさを意識することでよりクオリティの高いものを作っていけばマイクロソフト関連ツールは俺・私に聞けば大丈夫くらいになっていくと思います。

ネット上にいくらでも問題の解決方法があるのでググって積極的にいろんな問題を解決していけばそれも自分自身の問題解決能力を高めることに繋がっていくはずです。

6.HTML等コーディングの知識

WEBサイトを持っているクライアントだとたまに外注しているから広告計測用のタグの埋め方が分からないなどの声が上がります。

その時にどこにタグを設置すればいいかを伝えるときにHTMLの知識があると便利ですし、聞かれたことを調べていたら必然的にHTMLとかわかります。

僕はなんやかんやで特に調べてるわけでもありませんが、サイトに載せるロゴとかバナー、デザイン揃えてくれたらコーディングくらいはできるようになりました。

仕方なしにやらないといけないので勝手に知識がついていきます。笑

余談になっちゃいますが、しゃあなしでスキルがついていくのは大手よりも小さいところの方がこういうことはよく起きますね。

ネット広告代理店就職後のキャリア

身に付きそうな能力やスキルを紹介してきましたが、ここからどんなキャリアパスが望めそうかその後の展望を見越して就職することが望ましいと思います。

行き当たりばったりでもいいですが、その後やりたいことに直結しないと遠回りになってしまいます。

ネット広告代理店の営業や運用としてのスキルや能力、経験をある程度身に着けた後はどうしていけばよいでしょうか。

その後のキャリアパスはけっこういろいろあります。

【社内】営業は運用側へ、運用は営業側へ

だいたいの会社は営業する人と運用する人を分けています。
※あえて分けない方針をとっているところもあるのでそこはよく組織体制を理解しておくことが必要です。

営業側の時に思っていた運用側に対する要望やアイディアを体現するチャンスですし、それがなぜできないかも運用側に行ったことで見えてくると思います。

【社内】プレイングマネージャーになる

ネット系の会社だとチームリーダーレベルはほぼ確実にプレイングマネージャーとしてやっていますし、さらに上になったとしても場合によっては実務レベルの業務が発生したりしますので、プレイヤーとしての業務がある程度残ることは想定されますが、そこでマネジメント経験を積めます。

さらに上に行って事業戦略構築や組織体制構築などにも関わっていく道もあります。

【社内】社内のプロダクト開発のディレクターやサービスのマーケッターになる

これは稀ですが、ネット広告代理店はネット広告をより魅力的に見せたりするためのツール開発や親和性の高いサービスの開発をけっこう行っています。

サイバーエージェントさんはネット広告代理店として最大手ですがメディアもアプリも持っていてテレビまで作っちゃっててブランディング領域も自社メディアで作ろうとしてます。
すごすぎです。

けっこうプロダクト側に行ってる人をよく見かけるので行けないことはないかなと思います。

これは、その会社の方針にもよるので決算資料を熟読するとよいと思います。

【社外】事業会社でマーケッターになる

たまにクライアントから引き抜かれてる人を見ますが、営業している事業会社に転職している人を見かけます。

引き抜きではなくても、事業会社で会社の数字をもっと見てマーケティング全体を見ながら、時にはサービス改善にも携わりながらマーケッターとして成長したいと考える人はネット広告代理店では物足らず転職していきます。

また、ネット広告の知識が社内でない場合は単純にそこで働いている人を採用したほうが楽なのでよくある話です。

【社外】媒体側に行く

大手だとFacebookやTwitter、Googleなどがありますし、他にもアドネットワークやDSPなどの媒体社へ行くケースです。

基本的に代理店窓口としての採用が多いようですが、英語が話せれば外資への転職可能性もあります。

【社外】独立する

営業もできて運用もできて可能であればデザインもできれば自分で独立して代理店業務を行うことも可能です。

デザインは外注で行うことも可能なのですが、自分で加工できた方が便利ではありますし、外注先だと修正が入ったときにやりとりがめんどくさいみたいなデメリットがあります。

まあ、クライアントでデザイナーは内製してることもあるので気にしすぎることはないかなと思います。

予算規模にもよりますが、個人レベルのコンサル的な立ち位置で入るのであれば3社くらいあれば生活できるくらいには最低限なるんじゃないかなと思います。

時々、所属していたネット広告代理店のクライアントをそのまま個人の独立でビジネスにしている方がいますが、あまり良い見られ方をしないときもあるので慎重にいきたいですね。

入社を検討する前にネット広告とはどんなものなのか本を読んで勉強しよう!

コンサルタントは初めての業界に行く時にその業界に関連した本を3~5冊ほど読んで概要を理解するといいますが、これは転職を考えるときにも使えると思います。

その業界がどんなことをしていて、仕事のイメージがついていないと入ってからのギャップに苦しみます。

下記記事ではネット広告初心者向けの本をピックアップしていますが、そもそも広告とはなんなのかやネット広告はWEBマーケティングの一部なのでWEBマーケティングの概要を理解するための本も紹介しています。

ネット広告業界を受ける前、または入社前にどんな仕事をするのかイメージを付けたい人や事前に知識を持っておきたい人は下記を読んでみることをおすすめします。



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