海外赴任中に途中帰任するのは結論ありだと思いますが、様々なリスクや見られ方を把握したうえで自分にとって最適な解を見つけていくことが重要です。
様々なメリット・デメリットや自分自身のキャリアなど多角的に要素を検討したうえであなたにとって最良の判断ができるといいですね。
今回は海外赴任中に途中帰任を考える際に考えておきたい要素をまとめてみました。
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海外赴任中の途中帰任に関する取り決めがない会社が多い(肌感)
海外赴任中の人で途中帰任したいという方はポジティブ・ネガティブな理由に関わらずかなり多いなというのが僕の周りの実感値なんですが、どの会社も途中帰任に対して規定が無かったり、あったとしても赴任前に渡されてない・共有されていないみたいなことが多々あるようです。
世の中怖いですね。
あるならあるで共有しといてほしいなって感じがするんですが、けっこうそこに対しての規定がないことも多いみたいです。
さすがに海外赴任が多い大手商社とかはありそうですが、ベンチャーレベルだと全然無い・またはあることを知らされていないという状況です。
海外赴任は周りからだと
海外赴任は待遇良くて最高じゃん!
みたいな感じですが、ずっと住みたい人とかもうどこにも働き口が無いからその国に居座らざるを終えなくなった40歳くらいのおっさんには良いのでしょうが、それ以外の人だと今後のキャリアどうしようとかもうここには居たくないとか様々な不安を抱えています。
ちゃんと逃げ道とかも用意してあげておかないとストレスで死んじゃう可能性あるんで、海外赴任にだれかを送り出す側は定期的にケアしてあげてほしいです。
決められた期間は絶対にいてねというのが当たり前になっている
海外赴任の途中帰任に対する規定がない、または共有されていないというのはこれはほぼ
『海外赴任で決めた期間があるんだから100%その期間はそこにいてね。』
っていうことを義務化されているのと同義かなと思います。
それって本当に当たり前なんでしょうか。
会社の都合的にはそれを当たり前としたいとは思うんですが、義務化してしまうとほぼ拘束しているのと同じな感じがして、ストレスたまって鬱っぽい人とか逃げ場なくなっちゃいます。
割と海外赴任で鬱っぽい人は僕のいるフィリピンだと今のところあまり会わない(=少しはいる)ですが、ほかの国とかだとけっこういて覇気がなかったりとか休暇カフェでずーっと長い間ぼーっとしてるみたいな人とかいるみたいです。
期間を決めたからといって義務化して強制みたいな雰囲気にしないようにしたいですね。
とはいえ、海外赴任の期間が決まっているようで決まっていない駐在員も多い
上記のように最悪期間が決まっていればそこまで頑張ろうとか思えますが、期間が決まっていないのにも関わらずしばらくいてくれみたいな人もいます。
僕も期間が決まっていない一人です。笑
し、けっこうこの割合多いなと思ってます。
後は、勝手に延長されたりとかもあるみたいです。
そこは言ってあげてほしい。。ww
僕は期限がいつのまにかなくなってました。
他の人に話すとそれありえないから文句言った方がいいよって言われます。w
企業は基本的にその人の人生のことを考えていることは少なくて、自分たちの成長にしか興味が無い場合が多いので、そこの期限を威圧感のない形でちゃんとすり合わせて決めている企業は少ないし、期間の話をあえて避けている企業も多いのが肌感です。
海外赴任中に途中帰任した方が良いなと思う人
上記で海外赴任社の途中帰任を取り巻く環境についてざっくり述べてきましたが、ここからは途中帰任したほうがこの人のためだなと思う人の特徴について書いてみました。
ストレスが溜まりすぎて鬱になりそう人
海外赴任先は同じグループ会社でも雰囲気や働き方、モチベーションなどすべてが異なり環境に慣れていかないといけません。
また、住む環境も異なるため様々な角度からストレスがかかります。
しかも、誰も助けてくれません。
先に現地に行っている赴任者がフォローに入ってくれるとかがあればよいですが、それは人によるのであまり期待できないですし、僕の周りだとだいたいフォローしてもらえたというのが50%くらいです。
僕の場合はフォローとか全くなかったのでえっこれどうしよww
ってけっこうなりました。
ストレス耐性に強い人でないと海外赴任は向かないと思います。
行ったらすごい良い環境だったという場合もありますが、基本的に悪い方を想定しておいた方が後が楽です。
実際現地に来てみてストレスで頭おかしくなりそうみたいな感じであればそこは途中帰任したい旨を会社にしっかり伝えましょう。
けっこう却下される場合もあったりこちらが提示した期限よりも延ばされることも多いみたいなので
断固たる決意
が必要です。
待遇について不満がある人
海外赴任者でも待遇に不満のある人は多いです。
海外赴任で待遇に不満のある人の声をざっくり上げてみると
・海外赴任前より給与が下がった
・海外赴任前より給与の上がり幅が下がった
・海外赴任規定の改定があって待遇が悪くなった
・役割に対して正当な評価がされている気がしない
・帰国後のポジションを用意してもらえていない
みたいなのが挙げられるかなという感じがします。
待遇は交渉次第でよくしてもらうこともできますが、よくなったとしても何か月後かです。
その何か月後かまで待てるかどうかも考慮して決める必要があります。
今やっている業務が将来のキャリアにつながらないと感じる人
待遇に文句が無かったとしても、将来のキャリアにつながらない場合は途中帰任を検討すべきだと考えます。
キャリアにつながらない仕事を永遠にしていても自分のキャリアにとっての財産にならず、逆に長くなればなるほどマイナスとなり転職も難しい状況に陥っている人もいたりします。
状況が悪くなりすぎる前に退職を検討すべきかなと思います。
海外赴任中に途中帰任すると生じるデメリット
海外赴任中に途中帰任するとどのようなデメリットがあるのでしょうか。
デメリットと今の自分の状況や今後の方向性などを多角的に考えて判断しましょう。
デメリットは大きく分けて下記3つ程かなと思います。
帰任後に用意されているご褒美を受け取れない可能性
赴任後の引っ越し手当とか休暇とかが途中帰任になると取れない可能性が高いです。
期限が決まってなかったのに引っ越し代でないとかマジかよ!!!
って友人がぼやきながら海外赴任終えてたりしたので結構深刻です。
引っ越しすると敷金礼金とかいろいろやると50万くらいは少なくてもかかってしまうと思うので、この金額+しばらくの生活費で合計100万くらいは海外赴任で途中帰任するのであれば最低限貯めておきたいですね。
会社や同僚への見え方が悪い
途中帰任すると
あの人、ミッション途中で辞めちゃうんだ
みたいな見え方になるのはもう仕方がないです。
そうなっちゃうと状況を理解してくれる人はそうならないかもしれませんが、それ以外の人とは今後この人とは働きたくないなと思われてしまう可能性もあります。
しかし、世の中にはたくさんの人がいるので小さい枠にとらわれすぎない事が大事です。
中途半端な事をしてしまったという罪悪感を感じる可能性
これは途中帰任をするあなた自身の自己肯定感の話になりますが、道半ばで退職を考えると
『自分は中途半端なことをしてしまった。。。』
と自分を責めてしまう人も少なくありません。
責任感が強い人であればあるほどそういう傾向にあると思います。
自己責任で考えるのは大事ですが、自分の人生にも責任を持たないといけないのでそこと天秤にかけた判断ができるとよいですね。
結局一番優先すべきはあなたの人生です!
いろいろと海外赴任中の途中帰任に関して考えるべきことや想定されることを書かせて頂きましたが、結局一番優先されないといけないのはあなた自身の人生です。
あなた自身がどんなキャリアを築いていきたいのかをしっかりと見極めてその方向性と海外赴任での任務はどれだけ結びついているのかどれだけの経済的・経験的・スキル的なメリットがあるのかなどを総合的に考えてあなたの方向性にあった選択を取れるといいですね。
途中帰任した際は変な噂が出回って帰任するだけだと会社の中で居心地の悪い可能性もあります。
転職も視野に入れましょう。
別記事で海外赴任中に転職活動をする方法を書いているのでよければこちらも読んでみてください。
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