僕は海外赴任をしてから約1年以上経過しますが海外赴任に来た当初は日本にいた時とは全く違う環境、雰囲気にかなり戸惑いました。
同じ会社にいるはずなのに日本本社と海外支社ではかなり雰囲気が違います。
たとえば、人種的なところもそうですし仕事内容やどんな考えで仕事をしているかなど全てが異なります。
これら様々な違いがある中でもしっかりと成果を出して海外赴任の役割を成し遂げることのできる人はどんな人なのでしょうか。
環境の違いが様々ありますがそこに適応できるような人、つまり海外赴任に向いていて成果を出していけるような人はどんな人なのか海外赴任している僕が考察してみました。
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海外赴任者に選ばれる能力は語学だけじゃない
海外赴任者に求められる能力は語学力が必須という話があります。
語学力と言っても英語だけじゃありません。
海外赴任先の現地語を覚えなければならない場面もあります。
しかし、海外赴任している友達や現地で出会った赴任者に聞いてみると語学力をすぐに挙げたり1番重要だという人は少ないです。
海外赴任をするのにどんな力が必要になるかという話になりますが、語学力は当然といえど、当たり前すぎるからから語学力が一番の能力に上がってくることは少ない気がします。
海外赴任者は管理職の役職がつくつかないにかかわらずマネージメントを求められることが多いです。
その際に語学力があってもビジネススキル等がないと考え方の異なる人たちを引っ張っていくことが難しいという考えもあると思います。
調査「Up or out. Next moves for the modern expatriate (Economist Intelligence Unit) 出世か退職か。現代の海外赴任者の次のステップ」という記事を下記で和訳されていたので下記を引用させて頂きます。
■海外赴任者の成功を左右する要素は何ですか?
ALLABOUT『海外駐在員が持っている「ある能力」とは?』
文化に対する感受性 73%
過去の海外経験 38%
ケースごとにリードする力 38%
語学力 32%
ネットワーキング力 27%
困難な状況、マーケットスピードが速い現場での過去の経験 22%
商品/サービスの専門的知識 16%
この結果を見ても分かる通り、語学力は重要ではあるもののマストで必要な能力ではないと考えられていることが伺えます。
語学力よりもビジネススキルや海外の文化を受け入れることができる度量等が必要になってくることが上記で分かります。
海外駐在に求められる語学以外の6つの能力
海外駐在に選ばれる人が備えている、言語以外の能力やスキルを6つにまとめました。
文化や価値観の違いを理解し、どんな意見でも受け入れられる柔軟性
海外の人と働くのもそうですが現地採用の日本人も日本とは雰囲気が違うなと海外に来てから感じます。
そんな日本人いるか(笑)みたいな人も中にはいます。
海外の人はプライベートの生活でも考え方が違うなと思うことがよくありますが、もちろん仕事でもそうです。
日本人同士でも考え方が違うのは間違いないですが海外の人との考えの違いはときに驚きすらあります。
様々な意見や考え方、感じ方があるんだなということを柔軟に受け入れてその国の雰囲気にあった考え、行動が求められます。
初めて外国人と働く方はイメージトレーニングとして外国人と働いたときにどんなことが起きそうかをあらかじめ想定しておきましょう。
下記本はマンガ形式でどんなことが起こり得るか、日本人の仕事の習慣に対して外国人がどう思うかみたいなところを教えてくれるので外国人と働くイメージを沸かせたい人は読んでみると良いです。
ストレス耐性の高さ
海外で生活していると様々な事がストレスになります。
生活環境、仕事のスタイル、言語の問題などなど様々あります。
海外赴任者のストレスがケアできず自殺をしてしまったり、うつになってしまったりという話はよく聞きます。
ストレスを抱え過ぎて仕事ができなくなってしまっては話になりません。
今までとは全く異なるストレスにでも耐えることができ、うまくストレス発散ができるかどうかも重要なスキルです。
しかし、ストレス発散とはいえ、日本とは環境が異なるため、日本で実践していたストレス発散方法が必ずしもできるとは限りません。
また、日本の友達に海外赴任での大変さを伝えたとしても全く理解してもらえませんので仕事の話をしても余計つらくなる人もいるようです。
現地でもできるストレス解消法を見つけてストレスを克服するすべを得る努力が必要です。
海外生活でストレスを発散するための方法を別記事で書いてみましたのでもしよければこちらも参照してみてください。
『海外赴任はストレスフル?海外勤務1年間でやってみた海外生活を楽しむためのストレス発散法9つ!』
目標達成能力
海外赴任者はマネージメント関連の仕事が増える傾向にあり、様々な役割が与えられ、業務の範囲が広くなりますが、どんな状況下にあっても目標達成は絶対です。
国や宗教などの違いや働くことへの価値観が全く異なるメンバーの中でビジョンを掲げ、そこにそった考えや行動、指示の出し方などが求められます。
自分はこうしていきたいんだという明確なビジョンを持ってそれをメンバーに共有し、時には助けを求めることも必要です。
価値観が違うからやりづらいと考えるのではなく、そういったメンバーを見方に付けてどんどん巻き込んでいき主体的に組織を作っていく行動を起こしましょう。
健康管理が自分でできる
海外に行くと日本と同じ食生活を続けることはほぼ不可能といっても過言ではありません。
調味料をそろえるのも一苦労ですし、野菜なども日本とは違うものが売っていたりします。
僕はフィリピンにいますがフィリピン料理は全てが塩辛かったりします。
塩分を取り過ぎてしまいます。
また、ケーキを食べたいと思ったら尋常じゃなく甘く糖分を取り過ぎてしまいます。
そんな中でも健康に気を使わないといけません。
運動するスペースが少なかったりすると運動不足にもなりがちです。
海外赴任者のひとつの問題点としてなかなか自分がになっている役割を他の人に任せることができないことが多々あります。
健康を保つことができないと仕事に支障をきたしてしまうので健康管理ができない人材には海外赴任は難しいでしょう。
体力に自信があり人の何倍も仕事ができる
海外赴任になると多種多様な仕事を求められます。
特に大企業に勤めていた人は日本にいた時よりも業務量の幅が広く、自分のキャパシティ以上の事を求められるかもしれません。
仕事を効率的にこなしたり無駄を減らしていくような動きが求められます。
それでも仕事量がなかなか減らない場合もあるかと思います。
仕事の量が多くなったとしても圧倒的に効率化して業務量を効率化するか自分の体力に自信があって誰よりも働けるような身体づくりをしておくことが重要です。
また、海外赴任の人は周りの従業員よりも給与が高い可能性があります。
それは現地社員は全員知っています。
そこから不満が生まれる場合も多いです。
その不満をなくすには圧倒的な成果を出すしかありません。
その圧倒的な成果を見せるために人よりも長く働く場合も少なからずあると思います。
すぐに疲れがたまってしまって熱が出たりして仕事の質が落ちてしまうような人は海外赴任には向いていないかもしれません。
どんな変化にも周囲を巻き込みながら対応できる対応力の高さ
海外では自分が予期していなかった問題が起こることもありますし、自分が全く知らない課題にぶち当たることも多々あります。
また、日本本社と違って各ポジションにスペシャリストが足りていなかったりするので、社内でできることだけでなく、社外の人脈を使って分からないことを聞き出す場合もあります。
社内・社外にある様々なりそーすを活用しながら数々の難関に立ち向かって解決に導く対応力の高さが求められます。
海外赴任に最低限必要な能力をしっかり磨いてから駐在員を選択しよう
会社によっては定期的に海外赴任の募集が出ていることもあると思います。
しかし、ビジネススキルがなかったりストレス耐性がなかったりするとせっかく海外赴任をしたのに何もできず無駄な時間になってしまうこともしばしばあります。
海外赴任に向けて語学を磨くことも重要ですが語学だけあってもどうにもなりません。
海外赴任に必要となる能力をしっかりと付けてから海外赴任をすることをお勧めします。
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