人間関係がうまく行かない時に読みたい『小さな箱から抜け出す方法』

小さな箱から抜け出す方法

職場でや家庭内でのコミュニケーション・人間関係がうまく行かないことを人のせいだと思っていませんか?

確かにそういう場合もあるかもしれませんが、人を変えるのは難しいです。

人を変える事ができないというのは選択理論心理学が有名だったりしますが、この本は

『人間関係がうまく行かない理由はもしかすると自分の中にあるのではないか』

という問いを投げかけてくれます。

  • マネジメントしていて部下や上司、同僚、他関連部署とのコミュニケーションがうまく行かず成果を出せない人
  • 家庭内での問題をうまく解決できず相手に問題があると思っている人
  • これからマネジメントを始める人

にとって最適な本です。

人間関係について見なおしたい人はぜひ読んでみてください。

小さな箱から抜け出す方法の概要

小さな箱から抜け出す方法についての概要についてまとめてみました。

この本は自己欺瞞とは箱とは何でそれがどんな問題を引きを起こすのかなどをストーリー形式でまとめてくれているので本を読みなれていない人にとっても読みやすいものになっています。

自己欺瞞とは

自己欺瞞とは『自分の中に問題があるということ自体が見えなくなるという問題』のことを指します。

本書では冒頭からストーリーの主役であるトムに対して、『君には問題がある』と切り出し、様々な事例から自己欺瞞とは何で箱の中に入ってしまう原因とは何かを説明していく流れからスタートしていきます。

例えば下記のような例が紹介されています。

「息子のデイビットがまだごく幼かったある晩、わたしはデイビッドの鳴き声で目を覚ました。生後四か月くらいだったんじゃないかな。時計を見たのを覚えている。午前一時ごろだった。その瞬間、頭の中をある考えがよぎった。わたしにはすべきことがある、起きてデイビッドをあやせ、そうすればつまはねれいられるんだから、とね(~中略~)わたしは自分が感じた通りには動かなかった。ベッドに入ったまま、息子の鳴き声を聞いていたんだ。」

小さな箱から抜け出す方法 p108より

こういった経験は、皆さんの中にもあるのではないでしょうか。

誰かのために何かをすべきだと思った自分を裏切った、自分がこうすべきだと感じたことに逆らって行動した事が一度や二度あると思います。

一度裏切りをしてしまうと今度は自分のしたことを正当化していき、自己欺瞞、つまり自分の中に問題があるのに自分を欺いていくと、後々自分の問題を人のせいにしてしまいます。

また、自分を裏切ったことに対し、

『妻は本当は起きていて狸寝入りをしようとしていたんじゃないか?怠け者め!』

となったり、

『眠らなければならないのに眠れないかわいそうな男』

となって、自分は被害者で妻は加害者というような見立てをするようになり、自分がやらなかった欠点の部分を他人に擦り付ける行動をとってしまうことはないでしょうか。

自分自身が行動できたのに自分を裏切ったことによって箱の中に入っていることになります。

これによって、他人の欠点を大げさに見てしまったり、自分の長所の課題評価、自己欺瞞の正当化、相手に非があると考えるようになり、原因は外にあって自分には無いと考えるようになっていきます。

冒頭では仕事での出来事や子どもについての例から自己欺瞞に陥り箱に入って行ってしまうケースが紹介されているので、あなたもそれらの例から

確かにそういうことあるな、、、

となるケースが見つけられると思います。

自己欺瞞に陥り、箱の中に入ってしまっている上記のようなケースは自分自身にも当てはまるのではないでしょうか。

この状態はよくよく考えてみると、相手の側に問題があるのではなく、自分起点で問題になっていることが良くわかります。

箱の中にいるとどうなるのか

では、箱の中にいるとどうなってしまうのでしょうか。

本書では下記のように説明されています。

「箱と中にいると、自分に目を向けるだけで手一杯になってしまって、結果に気持ちを集中されされなくなる。これまでキミが仕事の中で出会った人々、一心に成果をあげようとしているように見えていた人々も、実はそうじゃなかった。彼らが成果を重視するのは、自分が優秀だという評判を得たり、その評判を維持したいからということが多い。なぜそういえるのかというとそういう人たちは、他人の成果を自分の成果に比べて軽く扱う。たいがいの人は、会社の誰かが成功しても、自分自身が成功したときのようには喜ばない。それどころか、他人を踏みにじってでも成果をあげようとする。そうやって悪影響を及ぼすんだ。成果を出すよう懸命に努力せよと、部下に発破をかけるかもしれない。でもそんなのは嘘だ。その人もみんなと同じようにはこの箱の中に入っていて、自分自身にしか関心が無い。そしてみんなと同じように、そのことが見えていないんだ」

小さな箱から抜け出す方法 P173~174

会社の目的は端的に言えば、業績を上げる事ではありますが、自己欺瞞に陥り箱の中に入ってしまうと自分のことにしか目がいかなくなり、他者のことはどうでもよくなり、他の人の成果なんてどうでもよくなってしまいます。

箱の中にいると自分の事だけしか考えられなくなり、本来集中すべき成果に対して目を向けられなくなってしまいます。

また、組織の中に箱の中に入っている人がいると周囲にも影響が出ることについて下記のように説明されています。

組織の中では、一人の人間が箱の中に入ってしまって、成果を上げることに気持ちを集中できなくなると、その同僚たちも、成果をあげることに集中できなくなっていく。共謀関係がどんどん広がっていって、結局は同僚同士が対立し、作業グループ同士が対立し、部署のあいだに対立が生まれる。組織を成功に導くために尽力しようと集まった人々が、結局は、お互いに欠点を見つけては喜び、お互いの成功をねたむようになる。

小さな箱から抜け出す方法 P174~175

1人が自己欺瞞に陥り会社の成果にフォーカスできなくなると連鎖的に周囲も箱の中に入ってしまい、どんどん会社の成果に集中できない人が増えていき、結果会社全体で悪影響を及ぼすことになっていきます。

箱からどのようにして出るか

では、箱の中から外に出て良好な人間関係を保っていくにはどうしたらよいのでしょうか。

本書の中では、箱の中にいる時にやっても無駄な事として、6つの事が書かれています。

それは、

  • 相手を変えようとすること
  • 相手と全力で張り合うこと
  • その状況から離れること
  • コミュニケーションを取ろうとすること
  • 新しいテクニックを使おうとすること
  • 自分の行動を変えようとすること

の6つで本書の中ではそれぞれの理由について説明がされています。

上記6つを試しても箱から出れないとなるとどうすればいいんだとなりそうですが、本書の中では解決策はあると書かれています。

箱の外に出る方法は

『相手に対する自分の感情に背くのをやめて、相手に抵抗するのをやめること』

と書かれています。

しかし、そもそも自分の感情に背いて自己欺瞞に陥り箱の中に入っていることに気づくのは難しいです。

ただ、あなた自身の普段の状況を状況を考えてみると

『この人と話すときは箱の中に入っているけど、この人と話す時は外側にいるな』

というのが見えてくるはずです。

外に出ていることをしっかりと認識することで

『自分が間違っているかもしれない』

と考えるようになり、そうなると相手ではなく自分を責めるべきだということに気づきます。

気づくことでそもそも箱に入る前の行動が変わり、居心地の良い空間になります。

今までは、相手のためにしてやっているというような感覚も、箱の外に出て相手のための行動を行うことで居心地がよくなります。

このあたりに関してもどうしてそうなるのか本書を読み進めていく中で解説されています。

また、たとえば部下がミスをしたとしても他人のせいにせず自分の責任だと考え行動することが結果的に部下に責任について重く考えてもらうことにつながる例もかかれており、リーダーとして部署で起こっていることが部下のせいだと思っている方がいたらハッとする内容になってます。

小さな箱から抜け出す方法を読んでの感想

僕も10名程度のチームをマネジメントしていますが、この本を読んでいてはっとさせられる部分がいくつもありました。

また、特定のメンバーとはうまくコミュニケーションを取れていてその時は箱の外に出ているのに、このメンバーと話すときは箱の中に入ってしまって、必要以上に相手を悪く見てしまっていることに気づきました。

そういう課題を少しずつ気づき、解決していくことですぐにすべての人間関係をより良くし、成果にフォーカスしていくのは難しいですが、気づけたことで自分自身の選択が変わります。

現状、部下を持っていてコミュニケーションがうまく行かないと感じている人はこの本を読んで本当に自分には非が無いのかを考えるきっかけになりますので、ぜひ読んでみてください。



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