新卒で入った会社を1年以内で辞めるなとも辞めろとも言わないですが、退職を検討するときは慎重になるべきで事前に冷静になってよく考えて決めるべきです。
僕は新卒で入った会社で4年目になりましたが、45人程いた同期は30人程になりました。
他のITベンチャーと比較すると退職者が少ない方?
なんじゃないかなと思いますがそれでも30%以上が辞めたことになります。
僕もこの3年間の中で新卒で入ったインターネット広告代理店を退職をしようかなと思った場面は何度かあります。
辞めようかなと考えた時に辞めなかった理由はたったひとつだけで、まだまだできることがあるし学べることがあるしまだまだ投資してもらった時間やお金等を返すことができてないのではないかという理由からです。
別にもらったものをもらった以上に返さなければならない義務みたいなものは発生しませんが、それを倍以上返すことができない社員ばかりだと会社の成長に影響がでると思います。
一社員が辞めたって別に変らないかもしれませんが僕の中にはこういった意識があります。
仕事は大変なこともあったけど楽しかったです。
先輩にも尊敬できる人がいて恵まれた環境でした。
辞めるなら結果を出して投資分のリターンを返せないと次にはいけないし自分自身がかっこ悪い
と僕は考えました。
辞める理由、辞めない理由は人それぞれあると思いますが、辞める前に僕が考えておくべきだと考えるポイントを紹介させて頂きます。
Contents
新卒入社で1年以内に退職する人の理由はどんなものがあるの?
考えるべきポイントを見ていく前にどんな考えで他の新卒入社社員が1年以内で辞めていくのかを調べてみました。
下記サイトから抜粋させて頂きました。
1位:時間外労働が多い(62%)
2位:社風・体制に不満(36%)
3位:給与が低い、残業代が出ない(19%)
4位:ノルマ・プレッシャーがきつい(17%)
5位:人間関係に関する不満(14%)
引用:トレンドマガジン「DIME」
辞めた理由を見ると正直なところだいたい会社に入る前に分かってたことなんじゃないかなというものもちらほらあります。
確認不足とか調査不足なんじゃないかなと。。。
時間外労働が多いかどうかは面接での内容を見たり口コミサイトを見ればなんとなくわかりますし、給与が低かったり残業代が出ないことも事前に調べやすいポイントかなと思います。
確認とか調査がちゃんと辛抱強くしっかりできないから仕事でもあんまりうまくできなくて結果辞めてるっていう人が一定層いる気がします。
僕の新卒入社で1年以内に転職して同業の会社にいる人とか結構いましたが、働き方や辞める理由を聞いていると正直この人とはもう仕事したくないなっていう人もちらほらいました。
辞めるのは一定のリスクが付き物です。
そのリスクをしっかり把握したうえでの判断が求められますし、辞め方というのは意外と見られていますので同業界に転職する際に嫌な辞め方をすると現場レベルで
『あの人が入った会社とは極力取引したくないな。』
みたいな雰囲気が流れます。
まずは、辞める前に考えておくべきことを見てみましょう。
新卒1年目で退職するメリット4つ
新卒1年目で退職するメリットを4つあげてみました。
スキルや能力ではなくポテンシャルで見てもらえる
新卒1年目〜2年目くらいまではスキルや能力、どんな経験をしてきたかではなく、ポテンシャルを加味して内定をもらえることがあります。
逆に3年働いて大した経験もしていないと何してきたのかとなってしまうので、あまりスキルが身につかなさそうだと感じたら早めにやめて転職した方が得な場合もあります。
第二新卒でもそこそこ求人がある
最近は第二新卒という言葉もあり、第二新卒向けの転職エージェントも複数あるので、第二新卒でも転職しやすい環境が整ってきています。
第二新卒や未経験でも採用する企業も増えてきているので、第二新卒で経験もスキルもないから転職できなさそうだと悩む必要は全くないです。
別の職種にチャレンジしやすい
キャリアチェンジするなら早い方が良いです。
しばらく働いてみて、こういう職種の方がいいなと感じたら思い切ってチャレンジしてみましょう。
転職回数が多すぎるのも理由によってはデメリットになってしまいますが、仮にそのチャレンジが失敗したとしてもまだ20代のうちにチャレンジできます。
失敗するなら早い方が良い場合もあります。
成長が前職と比べて加速する可能性がある(ただ、逆もある)
新卒入社で入った会社で
「この会社では成長できないな・・」
と明確に判断できる場合、早めに転職した方が成長するスピードが加速する可能性があります。
しかし、ただ仕事が辛いとかかんがえる仕事が多くて上司が手助けしてくれないとかみたいな理由だとどういう状況かにもよりますが、そのまま止まっていた方が良かったとなってしまう可能性があります。
しっかりとメリット・デメリットを見極めた上で判断したいですね。
新卒1年目で退職するデメリット5つ
次に新卒1年目で退職するデメリットを5つ紹介します。
せっかく身につけたスキルをその後活かせない可能性がある
半年くらい入ればその業界の知識がなんとなくわかってきて、その中でどんなスキルが求められそうでその求められるスキルがちょっとは身についている時期かなと思います。
それを継続していればもしかしたらさらにより良いステップが見えてきたり、そのスキルを活かした仕事が面白くなってくる可能性もあります。
スポーツも下手くそな時は面白くない時期もありますが、上手くなってくると楽しいみたいなのは仕事の場面にもあります。
今自分がどの位置にいてすでに自分より仕事ができる先輩たちの姿を見てそれが楽しそうなのかどうか、やりたいのかどうかを見極めて退職を考える必要がありそうです。
新卒カードで手に入れた会社よりも待遇面で下がる可能性がある
新卒カードはやはりいまだに強く新卒採用での方が入りやすい会社みたいなのもあったりします。
逆も然りですが。
新卒カードで手に入れた会社よりも給与や福利厚生の部分で下がる可能性もありますが、新しいチャレンジをさせてもらえるからと割り切るのかどうかで第二新卒の転職先の幅が広がるかが変わってきそうです、
転職成功してもやりたいことが確実にできるとは限らない
これはやりたいことと違うと思って退職したとしても、そのやりたいことが転職先で100%できるとは限りません。
新卒採用だと割と総合職というようなザクッとしたポジションで募集がされ、入ってみないとどんな仕事ができるかどうかがわからない場合もあります。
転職の際はある程度募集されている職種が明確だったりしますが、第二新卒の場合は複数選択肢ある場合もあるので、本当にやりたい仕事ができるのかどうかは注意が必要ですし、やりたい仕事のための下積みがあったりする可能性もあります。
忍耐力や思考力がない人だと思われる可能性
半年や1年で退職をしている人は忍耐力がなかったりあまり考えて就職先を探さなかったんだなと思われてしまう場合もあります。
これはあなたの説明の仕方次第なところも大きいので、よく考えて転職理由を伝える必要があります。
近年は転職が割と当たり前になってきていますが、逆に若くて5年以上とか働いていた人のことを重宝するような動きも垣間見えるので、早い転職が必ずしも良いということはないということを認識しておきましょう。
とわいえ、期間は関係なく自分が信じた道を覚悟を決めたタイミングで取れるようにしたいですね。
資金が少なく思い切って退職しづらい
新卒1年目は就職したばかりで資金が少ない場合もありますし、有給が取りづらい場合もあると思います。
上手く時間を有効活用して会社にいる間に転職活動をしていきましょう。
新卒入社で入った会社を1年以内で退職する前に考えておきたい事3つ
新卒入社で入った会社を一年未満で退職するのは、事前の確認不足かよく考えられていなかったか、市場調査不足かとかそういうものが大きいのかなと前述したのですが、やはり新卒採用の人事も人を取るのに必死なので嘘をついたり盛ったりします。
また、新卒採用で入社する人は基本的に社会人経験がないので人事が言っていることを鵜呑みにしてしまいうまく確認できていなくてこんなはずじゃなかったとなるのはあり得る話かなと思います。
本当は入社前に考えておくべきかとは思うのですが、入社してしまったら仕方がありません。
しっかりと考えて退職するべきかどうかを判断しましょう。
事前に考えておくべきことを3つにまとめました。
なぜ辞めるのかを明確に
1年以内に辞めた人はやはり社会から冷たい目で見られます。
忍耐力が無いんじゃないか、言い訳ばかりで対してちゃんとやってもないのに出てきたんじゃないか、これだからゆとり(もうさとりとか言われてるかな??)はとか。。
先ほど見た退職理由にもその理由で辞めるのは微妙だなと感じる場面が多々あります。
たとえば、、、
給与が低い→いやいや、それ入る前から知ってたでしょ。給与の規定に書いてあるし。
仕事がつまらない→それはあなたの確認不足でしょ
仕事がきつい→それもあなたの確認不足でしょ
と僕は考えてしまいます。
たしかに新卒採用の際に人事の嘘を見抜けない可能性もゼロではないので一概には言えません。
結果選んだのは自己責任です。
僕も最近採用に携わっていますが2年以内で辞めた会社が2社ある人が面接にきました。
正直もうその時点で大丈夫な人なのかなって思いました。
面接後もまあ大丈夫そうではあるなとは思いましたが、それ以上には抜けだせず人にどうしても困ってたら居てもいいかなくらいまで持ち直すくらいです。
やはりその疑いを晴らさないと第二新卒で取ってもらえないと思います。
なぜ自分自身はこの会社を辞めるんだろうか辞めなければならないほどの判断ができる材料がちゃんと集まっているのか等しっかり考えることが必要です。
また、結局別の会社に行っても同じことが起こる可能性もあります。
自分が新卒入社する企業のどういった部分をしっかり確認できてなくてミスマッチが起きてしまったのか原因を分析して次に活かさないと結局同じことになってしまう可能性があるので気を付けましょう。
本当にその会社で望むことができないのかを考える
人が辞める理由は、『自分が望んだことの何かが足りていない』からだと思います。
金かもしれないし、名誉かもしれないし、信頼かもしれないし、信念かもしれないし、仕事内容かもしれません。
本当に自分自身が望んだものが手に入らないのでしょうか。
望むものが手に入らない理由は望むものの正体が明確ではない可能性が1つの理由として挙げられると考えます。
たとえば、
やりたいことはこれじゃない!
となるのは分かります。
仕事をし始めてからこれがやりたかったんだと気づく場合もあると思います。
その場合は本当にそこでそのやりたいことができないのか、やりたいことにつながる仕事ができないのかが判断できれば辞めた方が良いと考えます。
そもそもやりたいことが明確になっているようでなっていなかった可能性があるので、それをもう一度しっかり考えた方が良いでしょう。
やりたいことはこれじゃない!と言いながら辞めていって結果そのやりたいことが明確じゃなければ説明がつきません。
本当に望むことが得られないのか、できないのかはしっかり考えてからやめる必要があると思います。
転職したらその悩みや課題は本当に解決できるのかを考えてみる
転職は一つの手段でしかありません。
本当に転職してその悩みや課題感は解決が可能なのでしょうか。
他の会社に行っても同じだなと思うようなことであれば一度退職を見直すべきです。
他の会社に行っても同じそうであればまずはその会社でがむしゃらに頑張って会社の中でできることを精いっぱい頑張ってみることをお勧めします。
新卒入社で1年以内の転職はリスクやメリットを考えながら慎重に
僕は1年目だから辞めない方が良いとか言うつもりは全くありません。
1年目でも本当に合わない会社であればぐずぐずせずにさっさと辞めるべきだと考えます。
逆に無駄な時間を過ごさなくてすみます。
途中にも記載しましたが、早い時期で退職するデメリットもあります。
そのデメリットを超越するほどのメリットが今辞めることであるのかをしっかり考えてみましょう。
また、客観的に見てそれは自分の独りよがりな考えなのか、周囲も認めるようなすぐ辞めるべき環境なのかもしっかり見極めましょう。
自分の悪いところに人は盲目的になりがちで客観的に自分の行動によって社内の環境や自分の置かれた立場を変えられないのかをしっかり見極めましょう。
個人的には転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。
自分の視点だけでなく、客観的にみてくれる良い人を探しましょう。
ただ、注意点があって、転職エージェントの人はどのエージェントを使うかよりも、そのエージェントの中の誰に当たるかが重要だったりします。
あなたをお金としかみていない人もいれば、信念をもって本当に良い転職先を見つけてあげたいと考えている人もいます。
多すぎても面倒なので2〜3社くらいに相談してみましょう。
第二新卒に強い会社と割と幅広くみている会社の2社くらいまずは聞いてみると良いと思います。
個人的におすすめは、dodaとウズキャリというサイトです。
dodaはみなさん知っているかと思いますが、割と大手で求人数も豊富です。
別記事でdodaについて書いているのでよければこちらも読んでみてください。
ウズキャリはコンサルタント自身も第二新卒だったりする割合が多いので、親身になって相談に乗ってくれると思います。

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