僕はセブ島に住んでいるためなかなか自由に紙の本を手に入れることができませんが、毎月のように日本から10~20冊程度の本を買ってセブ島に送って読んでいます。
この本は、ただただランダムに買っているわけではありません。
自分がしたいことや抱えている問題を解決するために基本的に購入をしていて、その本の内容はすべては読まないものの、自分が課題と感じていることを解決するネタが得られるような本を購入してすぐに実践するようにしています。
毎月いろいろな本を読んで自分の部下にも共有したり勧めたりします。
しかし、だいたいの人が本を読んでも
『内容は理解したし必要なことだとは分かったんですけどどうやって使っていいか分からないです』
というんですね。。
そういうのを理解してないって言うんだよと言いたくなってしまいます。。
こういう人ってだいたい読んだ気になって自分の知識が広がったし何かに役立つだろうと考えてます。
でも、いつか役に立つだろうという知識は永遠に必要ない可能性もありますし時間の無駄になりそうです。
Contents
読書をするだけでは知識が定着しない。アウトプット前提のインプットが重要
ビジネスマンで本を読もうとしている人はたくさんいると思います。
人はなぜ本を読むのでしょうか。
知識を広げて教養のある人になりたいのでしょうか。
仕事ができる人だと言われるためでしょうか。
僕の勝手な妄想かもしれないんですが多くのビジネスマンが本を読む理由のひとつが、
『どこかの記事で本を読む人の方が年収が高いと言っていた。』
とか
『意識高いビジネスマン風を装っている』
だけなのかなと考えています。
だいたいこういう人は読むこと自体が目的化しているし、本を読んでいる自分は素晴らしいという自己満足感に浸っているのではないかと。
これではただ知識量があってうんちく話を述べられるようになるだけでうざい人になってしまいます。
どんな課題を解決するためにその本を読むのか、その本から得られる知識を用いてどんな行動を起こすことができそうかをある程度選定してから本を読んでいないと、なんとなく読んだだけで知識が定着せずに終わってしまうのは明らかです。
ただただ本を読んでいてもお金がかかるだけなので、それだったら投資に回していたほうがましです。
アウトプットを意識した読書で無いのであれば辞めてしまいましょう。
こういうと、小説とかも意味ないんですかみたいな質問される方いるんですが、小説は小説で読む意味があると思うので、何の目的もないならビジネス書より小説の方が会話の表現とかやりとり、ストーリーの組み立て方とかがたくさん読むことによって身につきますしすごく有意義だなと思います。
本にはその著者が得てきた長年の知恵や知識、考えが凝縮されています。
そこにはたくさんの情報が書いてありますが僕もすべてを理解して使いこなせるようになったことは残念ながら一度もありません。
そんなことができる人は天才だと思います。
いっぱい書いてある中の一部を利用して日々の業務ではアウトプットしていますが読書ではあまり学ぶことができないというのはすでに証明されている事実です。
ラーニングピラミッドをご存知でしょうか。
ラーニングピラミッドとは効率的な学習方法と学習による定着度を図式化したものです。
ラーニングピラミッドには根拠が無いというような指摘もちょいちょいありますが個人的には使える概念だと考えています。
この考え方によると読むことからは10%しか知識の定着が見られず、教えることこそが定着率をもっとも高めるとされています。
確かに教えるにはなぜそうなっているのか理由まで理解する必要がありますし教えている中でここの理解足りていないなと気づきを得ることができるので教えている時間が一番定着率は高いなと感覚的にもそう思います。
本をたくさん読んでいるけどアウトプットできない人が陥りがちなこと
本はたくさん読んでいるのにあんまり教養があるように見えない人が言っていそう社会には存在しています。
なぜそういった人がいるのでしょうか。
何のためにその本を読んでいるのか目的が明確でない
なぜその本をあなたは手に取って読んだのでしょうか。
ビジネス書ランキングで1位だったからでしょうか。
本屋で特集されていたからでしょうか。
僕は何かの課題を解決したいときのアイディアを得る方法のひとつとして読書をします。
この課題をこう解決してゆくゆくはこうしたいと考えるから読書をします。
あらかじめ読む目的があるので最悪全部を読んだりはしません。
と言いながら気になって7割くらい読んでたりしますが解決のためのアイディアは得て次の日には実行するように心がけています。
目的がないとなんとなくためになったな~となってしまい結局読んだだけで終わってしまいます。
全部の内容をちゃんと読もうとして結果的になにも得られていない
本を買うともったいないという考えからついつい全部読んでしまいがちですよね。
全てを読むことは悪い事ではありませんが必要のない箇所まで読む必要はありません。
その本から何を得られてどう使いどんな結果が得られたのか?
が重要です。
全部読んだかどうかではなく、どんな結果を得られたかで価値判断ができると意味のある読書になるはずです。
全部読まないともったいないと考えるより、この本を読んで何も課題が解決されないことがもったいないと考えられるとよいと思います。
アウトプットしようにもアウトプットをする場所がない
アウトプットを前提にインプットをしていてもそんな場所なんてないよという人もいるかもしれません。
読書をする前にあらかじめ場所を用意しておくことをお勧めします。
読書で得た知識をアウトプットして知識を定着させるアイディア5つ
アウトプットする場は自分次第で作ることができます。
アウトプットを行う場所を意識的に作るためにできることを上げてみました。
業務で感じている課題についての本を読んで、本に書いてあることを実践してみる
これが一番手っ取り早いと思います。
普段から、仕事の効率が悪かったりとかプレゼン資料を作るのが苦手とか課題が明確であればその課題解決を手伝ってくれるネタが書かれている本はいっぱいあります。
なかなか解決できずに悩んでいるならまずは書かれていることをそのままやってみて、試行錯誤してみましょう。
読書会に参加する、または自分で開いてみる
facebookページやグループページを立ち上げて読書会を開いている人はそれなりにいます。
そういった会に参加してアウトプットをしてみましょう。
また、友達を誘って読書の感想を言い合ってもよいです。
他の人が本の内容に対してどう考えているのかを聞くのも参考になりますよ。
ブログを立ち上げて書評レビューを書いてみる
本を読んで内容をまとめどう考えたか、どう使えるか、どんな人におすすめなのかレビューをブログで書いてみましょう。
ブログに書き込んでアフィリエイトリンクをつければ収入も得ることができるので一石二鳥ですね。
ブログを書くのは抵抗がある・・・
という人はアマゾンで書評レビューを書いてみましょう。
そのレビューに対してのアクションも見ることができるので自分の書評が参考になったかどうかも確認することができますよ。
部下や後輩に仕事を教えるときにその知識を意識して使ってみる
勤めている会社内で使えるのであればそこでアウトプットしてみましょう。
新しい知識をどんどん組織に入れていくことで周囲のレベルもあがり仕事が楽しくなってくるかもしれません。
本を読んで自分の知識も増えて回りとの仕事も楽しくなって・・・
という循環ができたら毎日の仕事もさらに充実したものになるはずです。
SNSで本を読んで思ったこと・考えたことを発信する
Twitterなどで気軽に本の感想について述べてみてはどうでしょうか。
140字にまとめるのは難しいですが簡潔に言いたいことを伝える練習にもなります。
また、周りの友達やその本について気になっている人やすでに読んだ人からのリプライが飛んで来たら意見を言い合うこともできてより知識が深まるようになるかもしれません。
アウトプットを意識して意味のある読書時間を!
読書をするにはお金も時間も必要になります。
そのお金と時間を有効活用するためにはそれをする目的とアウトプットする場所を意識的に作る必要があります。
読書の時間がより有意義なものになり仕事やプライベートに活かせるものになるといいですね。
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