新卒1年以内で退職してしまう人が多いというのが例年のようにニュースになりますが、辞める辞めないというのはどうでもいいんですが、何を考えて新卒1年以内での退職に至ったかが重要です。
新卒入社をした新人は入社3か月ごろになるとそろそろ会社の雰囲気がなんとなくわかってきて今後どんな仕事をしていくのか見えてくる頃なのかなと思います。
僕が新卒入社した会社では約50人ほど入社しましたが1年目で5人ほど辞めていきました。
辞めた理由に2名が起業、1名がヘッドハントだったので全員が会社に対してすごくネガティブなイメージをもって辞めていったわけではないのは良い事かなと思います。
僕は常々思うのですが、なぜ入った会社を1年以内で辞めてしまうのでしょうか。
1年も働かないなら最初から入らなければいいのにと思います。
社会には良い大人も悪い大人もいるし全然決まらなくて全然興味のない会社に入っちゃったりするので一概には言えないところはあるのですがもう少ししっかり仕事を選べばよいのになと思います。
また、入る前にすべてのことを把握することは無理で妥協できないほどの不満があるならすぐ辞めるべきだと思います。
しかし、新卒入社だと特にいつ辞めるべきなのか考えるのが難しいですよね。
今回は新卒で会社を辞めたいと考えている人が辞める前に考えるべきポイントや判断基準について書いていきます。
Contents
新卒入社1年以内で辞めたいと考えるのは甘え?
よく新卒社員が辞めていくと
『我慢が足りない。』
というような話になります。
これだからゆとり世代はだめなんだとかなんとかかんとか。
本当にそれって駄目なことなんでしょうか。
僕はこの記事で新卒入社した人が新卒時点で辞めるときに考えておいてほしい事を書いていますが、この理由が正当だと認められれば速攻で辞めることは得策だと思いますしその決断の速さを評価したいと考えます。
甘えかどうかはその状況によりけりですので勝手に甘えだと判断してもらいたくないですよね。
新卒1年以内で本当に退職した方が良いケースとは?
辞めたい理由は様々あると思いますが、下記のような事が確認できれば辞めるべきなのかなと思います。
やりたい事が見つからない、できないという理由を挙げる人もいると思いますがただの確認不足なのでそんな恥ずかしい理由ではやめることができないと思いますし転職しても見つけられないんじゃないかと思います。
しかも1年目のぺーぺーならまず与えられたことで結果を出せるようになってからやりたいこととか主張すべきだと思うので外しました。
会社はあなたのやりたいことをやらせてくれるために存在しているわけではないことを覚えておきましょう。
習い事をしにいく感覚なのであればお金を払いましょう。
では、本当に辞めた方がいいのではと思う理由を3つ挙げてみました。
パワハラとかセクハラとかがめちゃくちゃ多い場合
パワハラやセクハラというのは非常に厄介な存在です。
会社もその存在を認めたくないし自覚がないのにパワハラをしている残念な人間もいます。
これがどこに訴えても直らない場合は辞めるべきです。
人権侵害です。
ただ、最近の新人は仕事のミスでちょっと怒られたこととかをパワハラとか言ったりする場合があると聞いたこともあるので被害妄想なのは辞めましょう。
被害妄想なのかリアルなのか見極めが難しいところもパワハラやセクハラの判断が難しいですが我慢しすぎてしまうとescalateしてしまうので適切な判断を下しましょう。
この会社がやってる事って違法な部分があるんじゃないかと考える場合
会社の事業を見ていて
『このところ違法なんじゃないかな?』
と感じたらやめるかどうかを検討すべきです。
まずは本当に違法なのかどうかを調べてみましょう。
非常にグレーな部分をついているサービスも増えてきたので違法なのかどうかは法律の専門家でないと判断が難しい場合がありますが、仮に違法でなかった場合でも事業周りの法律に詳しいことは良い事なので積極的に調べてみましょう。
条件を強要される
労働時間等不当な時間働かされているたり拘束されている場合は辞めることを考えるべきです。
残業時間が実質150時間を超えてその仕事量が自分が仕事ができなくて残っているのが原因ではなく、強要されていると感じたらやめるべきかなと思います。
僕は毎月最低でも100時間以上は残業をしていますが自主的に知識を取り入れたりもっと会社をよくしたいと思って残って仕事をしています。
なので単純に時間が長いことが悪いとは言えないのですが本当に強要されているのであれば辞めるべきでしょう。
新卒採用で出ていた話と全く違う場合
新卒採用で話していたことと実際全然違うことをやる場合が稀にあります。
ただ、これは経営方針が変わるとどの会社にもありえることなので、嘘をついていたかどうかは微妙なところです。
例えば、海外に出ていく方針だったのが、海外に行くことを見送って国内事業に人員を割くことを優先した会社であれば、海外に行けるとか言ってたのに、しばらくはいけない可能性があります。
あなたがやりたいと話していた部署に100%配属を確約してくれる会社は、あなたが相当優秀でない限りは難しい場合もあるので、単純に配属される基準に満たなかった場合もあります。
辞めて転職したからと言って希望部署に行って希望していた仕事ができるとは限りません。
社内にその仕事があって社内の人がジョブローテで移動している形跡があり、配属された部署で結果を出してあなたが無くてはならない存在になれば転籍させてくれるかもしれません。
嘘ついてたなくらいの感じでない場合は残ってもいいかなと思います。
新卒で会社を辞めるかどうかを決めるときに考えておきたいポイント
上記で仕事を辞めた方が良い場合を書きましたが上記は仕事環境が劣悪な場合の判断基準です。
ここから書くことは、仕事を辞めたいと考えるときに本当にそれはあなたが所属している会社でできないのか、本当に辞めなければならないほどのことなのかを考えるときに参考になりそうな考えるポイントややってみてほしいことについてまとめました。
辞めたい理由を突き詰めると自分が原因ではないのかを考える
辞めたい理由が自分のせいで発生している場合は退職することを考え直すべきです。
結果自分自身で変えることができる内容なのであれば、まずそれを変える努力をして変えていくのもよい経験になりますし、それを変えたことで働きやすく自分が理想とする職場に近づく会社になる可能性があります。
世の中をどれだけ探したとしても自分がぴったりとする理想の会社というのはなかなか存在しません。
どんな会社でも多少の不満点があるはずです。
不満があることは悪い事ではなく、不満ばかりを言って何も変えようとしない人ほど会社にとって厄介な存在はいません。
辞める理由が本当に正当で社会に出ても納得のいくような理由なのかどうか考えてみるべきでしょう。
辞めた時のメリットを考えると同時に辞めないメリットを考えることも大切
下記に転職した際のメリットと続けるときのメリットを挙げてみました。
ぶっちゃけどっちも続けてみないと分からないですがこういうこともありそうだなという想定を立てる意味で参考にどうぞ。
辞めて転職した方が得られるかもしれないメリット
まずはメリットから。
早く決断したほうがよりやりたい仕事に就けるかもしれない
本当にやりたい仕事に就けるかどうかは転職しても付けるかどうかわかりません。
しかし、一度働いてみたことで大学生時代に就職活動をして会社を見たときに見方や選択基準が変わってくるはずです。
その選択基準をもって転職活動をすればより良い仕事に就ける可能性もあります。
時間の無駄を削減できる
新卒入社した会社にすがって何も得られないまま何年も過ごしてしまうよりもすぐに辞めた方が20代の大切な時間を棒に振ることなく、よりよい時間を過ごすことができる可能性があります。
本当に無駄な時間だと判断できる場合はすぱっと辞めちゃいましょう。
辞めずに続けると見えるかもしれないメリット
次に辞めずに続けると見えてくるかもしれないメリットをご紹介します。
1年前に入った先輩がやってる仕事内容はどんなものか
新卒で入ってまだすぐだからやりたいことができていないだけで、それを完璧にこなして上司に認められればやりたいことが実現できる可能性があります。
一番わかりやすい判断基準は『1年前に入った先輩はどんな仕事をしているのか』です。
その仕事内容が魅力的で自分の成長やキャリアに繋がるのであれば頑張って成果を出すためにがむしゃらに頑張ってみるのもありです。
年数が長い方が昇進しやすい?!
とは必ずしも言えませんが僕は新卒3年目でチームマネージャーになりました。
長いからよいというわけではありませんが、僕の会社でいうと1年目にはなかなか回ってこないチャンスです。
若いうちからマネジメント経験を詰めることは悪い事ではないです。
昇進ではなくても求められるレベル、役割が異なってくるのでそれを見越した選択をしたいですね。
下記記事で3年目になって思うことについて書いていますので、先が見えなくてどうしようと考えている人の参考になれば幸いです。
辞めたい理由が正当だと判断するには転職活動をしてみよう
ごちゃごちゃ考えてもあんまりわかんねー!!
ってなることもあるかもしれません。
そういう時は転職活動を実際にしてみて自分の思いのたけを正直に話してみましょう。
あなたの理由が正当でありやる気やポテンシャルが評価されれば仕事を得られる可能性は大いにあります。
一度転職活動をして自分の考えを話したりいろんな人の考えを聞くことで本当に自分は辞めるべきか続けるべきか見えてくるはずです。
新卒時代は学ぶことが多く仕事が大変でなかなか転職活動に回す時間がないかもしれません。
しかし、あなた自身の人生です。
そこは頑張って自分で時間を作り本当にこの道でよいのか確かめるためにも一度転職活動をしてみましょう。
一番かんたんなのは、転職エージェントに相談してみることです。
面接ではないので、良い人に出会えば、真摯な意見をフィードバックしてくれますし、面接の様に自分を飾って話す必要はありません。
別記事でdodaについて紹介していますが、大手の転職エージェント機能を持っているところは経験豊富で情報量も多いので、話を聞いておいてもよいと思います。
できれば、1つのエージェントだけではなくて大手の幅広くやっているところからニッチな業界特化の転職サービス、第二新卒向けの転職サービスもあるので、そこも参考にしてみましょう。
ウズキャリというサービスは、第二新卒の転職に力を入れていて、カウンセラー自身も第二新卒で転職経験がある人も多いエージェントなので、より親身になって経験に基づいたアドバイスをくれると思います。
第二新卒での転職を経験したことで良い面も悪い面も見てきているカウンセラーが多いので、より突っ込んだことを聞いてみてから考えるのもよいですね。

自分自身を嘘をつかず納得のいくキャリア選択を
新卒で辞めても辞めなくてもどっちでもよいと思います。
辞めたければ辞めればよいし続けたければ続けた方が良いと思います。
結局、どんな選択を取ろうとそれは自分自身の問題です。
いろんなアドバイスは話半分に聞いておいて、最終的に自分は何がしたいのかをしっかり考えてより良い選択ができると良いですね。
個人的に転職を考える際にとても参考になった本を別記事でまとめているのでよかったらこの記事も一緒に読んでみてください。
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