トラノコは自動でおつりを毎月投資できる便利なサービスですが、メリットもあればデメリットも存在しています。
僕も実際にトラノコを使って投資をしていますがその経験をもとにどんな人にトラノコ利用がおすすめなのかをまとめました。
僕の結論としては、
様々な特典やポイントなどを活用し手数料以上にポイントをコツコツ貯めて投資に回すことが苦にならない人
におおすすめです。
その特典内容やポイントの貯め方や連携サービスについても紹介しました。
僕の投資実績も載せていて2021年11月時点だと特に良い実績が出ていないのですが、2022年後半まで状況を見守りつつこの記事で情報をアップデートしていきます!
Contents
おつり投資アプリ『トラノコ』とは?
トラノコは
クレジットカードや電子マネー等で買い物した際のおつりを設定しその設定した金額分自動的に世界中の資産へ投資できる資産形成アプリ
です。
上記で簡単に図解しましたが、例えば3,280円の買い物をしたとしましょう。
そうすると設定した投資するおつりの単位に応じてこつこつ投資に回ります。
事前に、どの程度おつりに回すかを設定しておき、設定された金額に応じて投資金額が変動します。
一度設定すればずっとそのままで途中で変更することも可能。
毎月の投資の下限金額や上限金額も設定できるので投資しすぎてしまう心配はありません。
トラノコの特徴
トラノコの主な特徴は4つ。
投資をしたことが無い人は毎日の買い物の中で無意識的に投資を行うことができるので、投資初心者に向いています。
また、歩いたり動画を見ることでポイントが貯まり投資に回すことができたり、余ったマイルを投資に回すことができるのでポイ活が好きな人に向いているアプリとなっています。
トラノコの主な投資先
トラノコで投資する際は3つのファンドを選ぶだけ。
あなたのリスク許容度に合わせて3段階から選ぶことができます。
僕は少額投資ということもあって大きなリターンを得られないと効果的でないと思ったのでリターン重視の大トラで設定してみました。
リスク許容度が一番高い大トラは米国株式中心に株式が多めで高い成長率が想定されていますし、小トラは米国債券中心になっており暴落のリスクが比較的低めな安全資産で構成されています。
具体的な中身は下記になっていて、基本的には米国の有名投資ファンドであるバンガードやブラックロックが運営しているETFに投資にリスク許容度ごとに組み合わせされています。
米国株式 | ■大型株 VANGUARD S&P 500(VOO) ■ 中型株 VANGUARD MID-CAP(VO) |
欧州株式 | ■大型株・中型株 VANGUARD FTSE DEVELOP EUROPE(VEUR) DEUTSCHE X-TRACKERS MSCI EUR(DBEU) ISHARES MSCI EUROPE(IMEU) ■大型株・中型株・小型株 VANGUARD FTSE EUROPE(VGK) |
新興国株式 | ■大型株・中型株 VANGUARD FTSE EMERGING MARKE(VWO) |
先進国・新興国株式 | ■小型株 VANGUARD FTSE ALL WO X-US SC(VSS) |
日本株式 | ■TOPIX連動型 TOPIX連動型上場投資信託(1306) |
不動産投資信託 | ■先進国不動産・新興国不動産(米国を除く) VANGUARD GLBL EX-US REIT(VNQI) ■ 米国 VANGUARD REIT ETF(VNQ) ■ 日本 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343) |
米国債券 | ■国債・社債・モーゲージ債 ISHARES CORE U.S. AGGREGATE(AGG) ■ 国債・投資適格社債・投資適格国際債券 VANGUARD INTERMEDIATE-TERM B(BIV) ■ 物価連動国債 SCHWAB U.S. TIPs (SCHP) ISHARES TIPS BOND ETF(TIP) ■ 社債 VANGUARD S/T CORP BOND (VCSH) |
新興国債券 | ■国債・社債 ISHARES JP MORGAN USD EMERGING MARKETS BOND(EMB) Vanguard Emerging Markets Government Bond ETF(VWOB) |
債券(米ドル建て除く) | ■国債・社債 VANGUARD TOTAL INTL BOND(BNDX) |
商品市場 | ■金(ゴールド) ISHARES GOLD TRUST(IAU) SPDR GOLD SHARES(GLD) ■エネルギー、農産物、貴金属、非鉄金属 ISHARES S&P GSCI COMMODITY I(GSG) |
トラノコ・ファンドの運用実績
トラノコファンドとトラノコ同様様々な資産にバランスよく投資するeMAXISバランス8資産均等型との運用実績を比較してみました。
ファンド | 純資産額 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 |
---|---|---|---|---|
大トラ (トラノコファンドⅢ) | 23億円 | +11.20% | +19.14% | +5.95% |
中トラ (トラノコファンドⅡ) | 11 億円 | +5.94% | +9.38% | +4.78% |
小トラ (トラノコファンドⅠ) | 1.45億円 | +5.25% | +5.82% | +3.92% |
(比較用)eMaxisバランス 8資産均等型 | 1,207億円 | +8.43% | +20.79% | +7.10% |
eMAXISシリーズはかなり人気のある投資信託でつみたてNISAで投資している人も多い商品。
今のところはeMAXISバランス8資産均等型が優勢ですが、直近6ヵ月で見ると大トラのパフォーマンスが上回っています。
大トラは米国株の比率が多かった事もあって米国株が好調な直近半年は大きなパフォーマンスとなりました。
トラノコの手数料
トラノコの手数料は2021年10月現在で下記のようになっています。
月額利用料(円/月):300円
運用報酬(%/年):0.33%
他のおつり投資アプリで有名なものにWealthNaviが運営するマメタスがありますが、こちらは1.1%となっています。
下記は、アクティブファンドの国内平均運用報酬との比較になっていますが、トラノコが38.5万円の運用総額を超えてくるとトラノコの方が手数料が割安になってきます。
計算してみるとマメタスよりも35万くらいを超えたあたりから割安になってきます。
結論、一定金額を超えてかつトラノコでできるポイントをうまく活用していくと他投資アプリよりは手数料が安くなります。
投資金額 (年) | トラノコファンド (ポイント無し) | トラノコファンド (毎月200ポイント利用) | トラノコファンド (毎月300ポイント利用) | WealthNavi | eMAXISバランス 8資産均等型 |
---|---|---|---|---|---|
10万円 | 3.930% | 1.430% | 0.33% | 1.1% | 0.154% |
50万円 | 0.786% | 0.55% | 0.33% | 1.1% | 0.154% |
100万円 | 0.393% | 0.44% | 0.33% | 1.1% | 0.154% |
150万円 | 0.262% | 0.40% | 0.33% | 1.1% | 0.154% |
ただ、投資信託と比較するとどうしても高くなってしまいます。
また、手数料の低さも大事ですがパフォーマンス観点でも比較していかないと単純に高い低いだけでは判断できない事にも注意が必要です。
ちなみに、WealthNaviは5年程保有すると長期の手数料割で0.9%まで下がるようです。
おつり投資 アプリ 『トラノコ』のメリット
設定しておけばほったらかしで継続的に投資してくれる
トラノコはつみたて投資でおつりを自動承認にしておけば継続的に何もしなくても投資してくれます。
普段投資をしていなくて特に何も手間を掛けたくない人は一度設定してほったらかしにしてアロケーションなども勝手にやってくれる投資アプリがおすすめ。
トラノコも状況を見ながら投資のプロがアセットアロケーションを自動でやってくれますよ。
登録銀行別にお得な特典がある
連携する口座によってはお得な特典があります。
あなたが保有する銀行口座で特典がある場合はそれを利用しない手はありません。
トラノコのデメリットとして一定金額積み立てをしないと月額手数料が割高なことが上げられるのですが、こういった特典を使うと月額手数料の負担が少し軽減されます。
楽天銀行 | 投資資金2,000円分プレゼント |
みずほ銀行 | 半年間月額手数料無料 +トラノコ5回目の投資額締め日までにみずほ銀行での 投資信託口座開設を完了するとさらに半年間月額利用料が無料 |
大垣共立銀行 | 半年間月額手数料無料 |
ドコモ口座 | 2,000円をドコモ口座にプレゼント +月額無料期間終了後から毎月50円ドコモ口座に振り込み +1年後から毎月15dポイント付与 |
毎月ポイントプレゼントで月額利用料負担を軽減できる
下記ポイントを連携すると毎月ポイント付与があり、毎月300円の月額利用料を下記と連携することで若干軽減できます。
しかし、どれも12回の投資完了後から付与が始まるのですぐには付与されないことに注意が必要です。
ANA | 毎月必ず5マイル |
d ポイントクラブ | 毎月必ず15ポイント |
nanaco | 毎月必ず20ポイント |
他で貯めたポイントを投資に回すことが可能
トラノコでは様々なポイントサービスと連携し、投資資金に回すことが可能。
余ったポイントはトラノコの投資資金に回すことを検討してみましょう。
ANAマイルの1マイルにつき0.5円の還元率が低いことが気になりますが、余っているマイルや消えてしまいそうなポイントがある場合はトラノコでの利用を検討してみましょう。
nanakoポイント | 1pt=1円 |
ANAマイル | 1マイル=0.5円 |
小田急ポイント | 1pt=1円 |
ジ―・ポイント | 1pt=1円 |
ドットマネー | 1pt=1円 |
ポイントタウン | 20pt=1円 |
Powl | 10pt=1円 |
ネットマイル | 2mile=1円 |
リアルペイ | 1リアル=0.098円 |
トラノコポイントを貯めて投資に回すことも可能
トラノコにはトラノコアプリを利用してポイントを貯め、それを投資に回すことが可能なサービスがあります。
こちらを有効活用することで月額利用料を実質軽減していくことも可能です。
特に毎日1万歩以上歩く人は毎月100ポイントほど貯まるのでこれを投資に回せると月額利用料300円が実質200円分程になります。
これらを使って月平均300ポイント以上貯めて投資に回している人もいるようなのでこれをコツコツできる人は月額利用料分のポイントを得る事が可能になります。
歩いてためる | 1日1万歩で3ポイント、月20万歩で10ポイント付与 |
アンケートに答えてためる | アンケートによって変動 |
ショート動画を見てためる | 1動画視聴につき1ポイント、1日3回まで |
友達紹介でためる | 紹介者に1,000円分のトラノコポイントプレゼント 被紹介者に1,500円分のトラノコポイントがプレゼント |
サービス利用でためる | クレカ申し込みやサービス申込でポイント付与 |
ただ、ポイント投資は少し手間がかかります。
手数料を軽減したい場合は多少の作業が必要になりますね。
専門家によるウィークリー解説を読むことができる
毎日経済ニュースを見て株価に影響を与えるようなものが何かを個人で考察していくのは手間がかかります。
トラノコで投資を始めると1週間に一度、世の中で怒った経済ニュースや動向をまとめて分かりやすい言葉で解説してくれるので経済の大きな流れをざっくり理解することができます。
経済ニュースを毎日見るのが嫌な人は世の中の大きなトピックなどの概要を知るにはちょうど良いです。
おつり投資『トラノコ』のデメリット
一定額以上積み立てないと運用コストが割高
冒頭のトラノコの手数料のところで解説していますが、一定額以上積み立てないと運用コストが割高です。
このアプリはおつり投資というだけあって少額投資を前提としていて月3万とか積み立てる人が少ないと考えるとアプリの設計上手数料が割高な期間が続いてしまう可能性が高いです。

ポイントや最初の口座開設特典をうまく使わないと他の投資信託を購入しておく方が良い結果に・・
毎月の投資額がばらばらになるとドルコスト平均法にならない
投資の長期的なリスクヘッジの方法としてドルコスト平均法というものがあります。
これは毎月一定額を積み立てることで高い時に少なく買いやすい時に多く買うことで平均購入価格を下げ、長期的な値上がりを期待して利益を得ていく方法です。
基本的に経済は長期的に見れば右肩上がりで上がっていく想定が立てられているのでそこを大前提とした投資方法です。
しかし、トラノコではおつり投資の設定となるので毎月決まった金額を投資するわけではありません。
高い時に購入金額が多くなりやすい時に購入金額が少なくなりうまくドルコスト平均法のメリットが享受できない場合もあります。
ただ、設定次第ではトラノコも購入金額をある程度一定にすることができるので設定内容を見直すことが重要です。
トータルの評価損益を見る事ができない
トラノコの最大のデメリットと言っても良いと思ってるのですが、投資期間全体の合計の評価損益を確認することができず、自分でエクセルなり電卓をたたくなりして計算しないとわかりません。
上記は僕が試しに投資してみてる実績なのですが月単位での投資実績はわかりますが合計数値が分かりません。。

投資状況が今どうなっているのかが確認できないのは致命的。。。
個人的に投資金額も実際に現金で投資したものとポイント分がどの程度なのかもできれば分けてみたいなと思ってますし手数料もできれば支払った合計金額をみたいのですがこれを見る事ができません。
今後のアプリ改修に期待です。
マイル投資の効率がかなり悪い
僕はコロナ前はよく海外に行っていたのでANAマイルをためていたのですが2021年現在は使い道がありません。
そこで消えそうな1,000マイル分をトラノコ投資に使ったのですが1マイル=0.5円にしかなりません。
マイルは普通に使えばもっと価値があるのでせめて1マイル=1円にしてほしいなと思ってます。
おつり投資『トラノコ』の運用実績(2021年4月~2022年11月)
結論、

2021年11月時点ではポイントや特典ありきでプラスになっている!
状況です。
これであれば投資信託に投資している方が高い割合で儲かってました。。。
投資合計金額(ポイント含)① | 21,995円 |
ポイントで得た金額(不正確)② | 3,000円前後 |
支払った手数料③ | 800円 |
運用実績(2021/11/14時点)④ | 22,920円 |
投資差益(ポイント含まず)※計算式:④-(①+③) | +125円 |
投資差益(ポイント含) ※計算式: ④-(①+③-②) | +3,100円前後 |
僕は2021年4月後半にトラノコの口座開設を行い、楽天銀行のキャンペーンを使ったので2,000円程の投資金額を最初にもらえました。
また、アカウント開設後20日以内に設定を終わらせると投資金額に200円プラスしてもらえるのでそれもプラスでもらえました。
後はアンケートモニターやANAマイルなどを使ったので合計3,000円程はポイントで投資していると思うのですがちょっと正確に計算できてなくてすいません、、
手数料は計算したら800円で100円少ないと思われるかもしれないんですがつみたて回数などに応じて特典があるようなのでそれで100円少なくなったものだと思われます。
実績を見るとポイントを考慮しないと全然プラスになっておらずこのままいくと手数料負けしてマイナスになってしまいます、、
引き出す時に300円の手数料が引かれるので今引き出せばポイント分プラスになっていきますが投資は長期戦。
まだまだ投資金額も少なく期間も短いのでもう2022年いっぱいくらい様子を見てこのまま手数料負けしてくるようであれば解約しようと考えてます。
普通に複数資産に分散している投資信託を購入しておくのが無難かもしれません。

不定期ですがこの数字は更新していきます!
おつり投資『トラノコ』利用におすすめな人は?
トラノコは現状だと手数料負けしてしまいそうなので、
・少額投資から始めたいかつ
・ 特典を得られる楽天やみずほ銀行などを保有しているかつ
・ 毎月該当する連携ポイントサービスやトラノコのポイントゲットサービスを活用して300ポイント以上こつこつ貯めて投資に回せる
人におすすめです。
何かしら特典を受けられる楽天銀行やみずほ銀行を保有している人でコツコツポイントを貯められる人は検討してみてください。
毎月300ポイント以上貯めるのはなかなか大変だと思われるかもしれません。
しかし、上記で紹介したサービスをフル活用すれば余ったポイントやトラノコポイントをゲットしながら毎月400ポイントほどは貯められるようになりそうなると手数料も気にならなくなってきます。
ポイントありきでプラスにしようと思うのは微妙かもしれませんがリターンを見ると手数料を引く前の実績ですがどの期間で見てもプラスになっているので長期で見ていくのが必要です。
僕はまだ半年程しか投資できていないのでポイントありきでしかプラスになっていませんが今後プラスに転じる可能性があるので2022年後半まで見守るつもりです。
今後も実績を更新していくのでトラノコが気になる人は不定期で覗いてみてください!
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今後どのような推移になっていくか要注目です!