インターネット広告代理店での仕事は、文系でITの知識がなくてもインターネットと関われる仕事なので文系からネット関連業界に行きたい新卒入社の人や転職者にとっては入りやすい業界なのかなと思います。
しかし、インターネット広告代理店に限った話ではありませんが、どの業界にも良いところ悪いところがあり、入社前にインターネット広告業界の現状について知っておきましょう。
僕はインターネット広告代理店5年目でそこそこ経験を持っていますし、大手にはだいたい友達がいてある程度現状を経験したり聞いたりしているのでそこそこ信憑性があるかなと思います。
この記事では残業にフォーカスして書いていますが、別記事でインターネット広告代理店で得られるスキルについて書いているのでよければこちらについても読んでみてください。
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インターネット広告代理店の平均残業時間はどのくらい?
インターネット広告代理店の平均残業時間はどれくらいでしょうか。
Vokersという転職の口コミサイトに2018年末に集計したデータがあったので引用させていただきます。
まずは、様々な業界全体の平均残業時間から。

どんどん平均残業時間が減っていますが、これは若干怪しい気もしますが、2018年の平均残業時間28時間とのこと。
では、インターネット広告代理店はどうでしょうか。
広告代理店のくくりで見ると下記の様になっています。

平均残業時間が28時間なのに対し、インターネット業界は28時間とほぼ平均的、広告代理店でいうと41.8時間になります。
僕が所属している会社で言うと、営業と運用側はかなり残っている感じがしますが、自社サービスを運営している部署や営業管理、経理部門等はけっこう早く帰っているので、平均すると確かにこれくらいかなという感じです。
なので、営業や運用側として所属するのであれば、40時間以上は少なく見積もってあると想像しておいた方がいいでしょう。
インターネット広告代理店に新卒入社・転職したいなら知っておきたい残業が多くなる理由3つ
上記で残業時間を見てきましたが、なぜインターネット広告代理店の残業時間が多くなるのでしょうか。
その理由を3つ挙げてみました。
やろうと思えば永遠に仕事がある
インターネット広告代理店では基本的に運用型広告という種類の広告を回していますが、これを改善しようと思えばいくらでも施策を打てます。
実際、いくらでも施策を打つというのはあんまりよくないんですが、正解が無いので考えようと思えばいくらでも考えられます。
もちろん、広告の予算やKPI次第になってきますが、大きな代理店に行けば行くほど大きな予算を扱うことが増えるのでその予算やKPI、どんなターゲット層にどれくらいリーチしてどれくらい獲得したいのか要望に応えるために様々な施策を打つことができます。
また、1担当者が1クライアントのみということはほぼないので、複数クライアントで同様のことを行います。
また、24時間常に広告は常に配信がされているので、近年は自動最適化が進んでいるので細かい入札調整は以前ほど少なくなりましたが、いつ何が起こるか分からないので結構な回数数字を確認することになります。
うちの会社の場合だとおかしな挙動の場合アラートが飛ぶようなシステムが作られているのでまあ頻度高く見なくても何とかなる場合もありますが、やっぱり複数回にわたって数字を確認します。
どこまでひとつの仕事を突き詰めるのか線引きをしっかりとしておくことが残業を極力少なくすることに繋がります。
クライアントとメディア側の両方を調整する必要があり、それぞれの対応スピードによって仕事に残らないといけない場合がある
インターネット広告代理店は代理店なのでクライアントとメディアの間に立って仕事をします。
クライアントがやりたいこと、達成したいことをしっかりヒアリングしてそれを実現するための市場調査やターゲット分析などを行い、そのターゲットに適切にリーチできるメディアを選定します。
なのでクライアントから来た依頼は最終的にはメディアに卸すことになり、メディア側もこうしたほうが良いというような要望をくれるのでそれをするべきかどうかこちらでも検討しつつクライアントにも確認したりします。
そうなるとどちらに話をするにしても回答をもらうのに時間がかかる可能性があり、どちらもうまくコントロールしないと欲しい回答をどちらからか得られず、しばらく残らなければいけない事態が発生します。
人が多くかかわる仕事で依頼してから各々の回答の待ち時間を考えてコントロールできないと残業が多くなってしまいますので、先を見越したディレクション能力のある人は早く帰る人もいます。
要望の多いクライアントへの対応に時間がかかる
クライアントによっては、1時間に1回以上の頻度で連絡や要望、報告を求めてくることがあったりとその対応に時間がかかる場合があります。
会社の方針にもよりますが、会社の利益が出ないほどのリソースを割かなければならないクライアントとはあえて仕事をせず、他のクライアントに注力するのも手です。
連絡頻度や指摘が多すぎる場合は信頼されていない場合が多いので、信頼を築くことができるかどうか、できない場合どうするのかをしっかり見極める必要があると思います。
残業が多いかどうかは自分でコントロールできる部分もある
インターネット広告業界に興味を持ったのに、世間から言われている残業の多さを見て辞めてしまうのはもったいないです。
仕事の多さは、ある程度の量以上は持つ必要はあるもののそのあとは個人の能力を見て仕事を割り当てている場合も多いです。
そこからは個人のディレクション力や作業の速さ、どの仕事に注力すべきかを整理することや業務効率化のための変更を加えるなど自分次第で買えていくことが可能です。
インターネット広告代理店は時期にもよりますが、中途でも未経験で採用を行っていることも多いのでチャレンジしてみてください!
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